つれづれ

言葉が通じない(その2)

次々生まれる新語・略語の類も難解です。どこまでが仲間内の言葉で、どこからが市民権を得た用語かすら、はっきりしません。 「鉄子」が黒柳徹子でなくて(ただし、藤子・F・不二雄の漫画のどれかに『鉄子の部屋』の映っているTV画面の絵があったような)…

言葉が通じない(その1)

先日、たまたまTVで放送大学のアラビア語講座を視ました。 特にお目当ての番組もなかったので漫然と眺めていただけなのですが、アラビア語を勉強する気が全然ないマーにも結構おもしろい。 入門レベルのようで、主に基本的な会話の説明。確かこんな例文が…

いわゆるお役所仕事について(その2)

いわゆるお役所仕事を大ざっぱに要約すると、「思いやりやちょっとした気配りのなさ」、「コストや時間感覚の不足」、「変化や柔軟性を嫌うこと」あたりでしょうか。 利用者にまっすぐ向き合うだけでも、サンドイッチをレジに出したお客さんが鰻弁当を今食べ…

いわゆるお役所仕事について(その1)

国営化か民営化かの論議が喧しい郵便局の窓口で先日こんなことがありました。 わずかな積立金の受け取りに、自宅あて事前に郵送されて来た「ご案内」とそこに記されていた必要書類を携えて出向いたところ、「所定の様式に指定する方の身分証明書を添えて改め…

PDCAサイクルについて(その2)

わざわざPLANするほどのテーマなら、その先には通常何らかの目的があるはずです。 個人の営みでいうと、進学する、資格を取る、仕事に就く、誰かと親しくなる、何かの知識や技を身につける、結婚する、趣味を深める、生きがいを確かめるなど、マズロー(M…

PDCAサイクルについて(その1)

PLAN⇒DO⇒CHECK⇒ACTIONの流れからなるPDCAサイクルという言葉が流行っています。 たとえば、「PDCAサイクルに立脚した進捗管理を徹底する」(『明日の安心と成長のための緊急経済対策』(平成21年12月8日閣議決定))など政府の…

故事成語で遊んでみると

故事成語というと、今では大半の人がにとって、学校や塾で漢字と意味だけ詰め込まれるか、TVのクイズ番組でおバカ芸人の珍答を見て笑うか、エライ社長さんが訓示や講演で蘊蓄を披露するかくらいだと思います。 マーは、故事成語を漢字テストや「君たちは知…

力のチカラ(その2)

ところで、これほど「チカラ本」が氾濫するきっかけの一つは、赤瀬川原平著『老人力』(1998年)でしょう。それまで、「老人は加齢で衰える能力があるものの、長年培ってきた知恵や経験は得がたいものなので、これらをもっと社会に役立てよう」というト…

力のチカラ(その1)

物理学の話ではありません。「力」という言葉がくっついた、(多くは)妙な造語が本のタイトルや広告のキャッチコピーなどでよく使われることについて。 たとえば、ある図書館で新刊本の蔵書検索をしてみると、たちどころに次のような言葉に行き当たります。…

人間は本来、利己的>利他的?(その2)

これら露骨な「自分さえよければいい」行動に、(迷惑をかけられているはずの)周辺の人たちが一致して非難するまでには至っていないようですが、進化心理学的には、憤る人がいたり(全くいなければ、ルール無視が横行)、裏切り者検知モジュール(協力行動…

犬について

昨日、盛岡の風流人さんが犬の話をくださったので、道草を食います(愚息が小学校低学年のとき、本当に道に生えている草を食べる意に解していたのを思い出します)。 つないであるはずの苦手な犬が伸縮自在の綱で目の前に来たら、さぞコワイでしょう。 不真…

人間は本来、利己的>利他的?(その1)

一昨日取り上げた進化心理学の本によると、「真に利他的な(他人のためになる)行動というのは、基本的に生存競争に生き残れない戦略なので、残念ながら進化できない」、「(義理人情の感覚や公平感)のような社会的感情は、集団的な協力をすることで生存競…

ハゲについて

盛岡の風流人が反応されたのでハゲについて少々。 昨日の本では「なぜ男はハゲやすいのか?」という囲み記事(p.132〜p.133)があって、今確認できるメカニズムの「至近要因」としては、やはりよくいわれる女性ホルモンの不足を挙げています。 記されている…

学校に行く理由(その2)

愚息が通っていた小学校の授業参観日に、クラスの生徒が授業中席を離れて思い思いの行動をしている中で、教壇の先生がその状況お構いなしで教科の説明をしていた光景を見て愕然としたことがあります。 それでも大半の生徒は機嫌よく通学していたのだから、高…

学校に行く理由(その1)

早朝出勤のマーは、幼い小学生がまだ暗いうちから遠くの私立(名門?)校に電車を乗り継いで登校する姿に毎日接して「大変そうだなぁ。眠いだろうなぁ」と気の毒になります(本人は幸せだと思っていたら、それこそ余計なお世話ですが。付添いの親の方が幸せそう…

変えられるものと変えられないもの(その2)

試しに、「自分としては希望して就職したはずなのに、今の仕事が面白くない」例で考えてみましょう。この場合、入社前のシューカツも含めた過去の自分の努力や判断が正しかったことと、仕事がつまらないこととは認知不協和の関係にあります。 方法は2つ。過…

変えられるものと変えられないもの(その1)

≪昨日は、ユンディ・リという中国出身の若手ピアニストのコンサート(ショパン尽くし)に行って来ました。一つ一つの音(微弱な音までも)がとても綺麗で、将来楽しみな(幅広いレパートリーがこなせそうな素質・テクニックの幅を、素人評論家のマーにも感じさせ…

「秘密のケンミンSHOW」をめぐって(その2)

でも、「ケンミンSHOW」がもとで災難に会う人がいないとも限りません。現に、大阪で通行人にいきなり『バーン』と叫んで反応を確かめた人がいたとか。『バーン』と見知らぬ人から大声をかけられた多くの人は、きっとびっくりしたり気味悪く感じたことで…

「秘密のケンミンSHOW」をめぐって(その1)

読売テレビのケンミンSHOW。この番組のファンである友人の何人かから、大阪出身のマーは「大阪人は○○なんですよね」と言われることがあります(大阪コーナーまであるそうですね)。 たとえば、番組で取り上げられた(私は見ていないので伝え聞いた)例を一…

コミュニケーション能力って一体?(その2)

大体、「上手」や「きれい」ばかりでないのが現実。それらをいつもカッコよく説明しようとすると、誇張や時にはウソが混じってしまうのでは。「時には不細工でも自分の気持ちに正直に話す」ことも意味があるはず。 小さい子があまり見映えや受けを気にし始め…

コミュニケーション能力って一体?(その1)

先日、ある勉強会で、「経団連調査で採用時に重視する点の1位は決まって『コミュニケーション能力』だが、では「コミュニケーション能力とは何ですか」と経営者に尋ねてみると、プレゼン能力とか傾聴能力という答えが多い。でも、本当にそう思いますか?」…

みんな一緒でなくてもいいんだけどなぁ(その2)

やや脱線しますが、女の人の化粧も一律化、高度化(特殊メーク化)しているんじゃないかと。たとえば、あるTVコマーシャルや誌面に登場する何人かの女性が皆同じ顔に見えることが少なくありません。目の周りや唇などのメークが「判で押したように」同じだ…

みんな一緒でなくてもいいんだけどなぁ(その1)

4月だから、入社式の類でしょうか、黒のスーツに身をつつんだ若い人をよく見かけます。熾烈化傾向にある就職活動をもう少し穏やかで気楽な姿にできないものでしょうか。下に挙げた本の舞台は特別な業界とはいえ、正社員の選考をここまで厳しくしなければ、…

想像力を働かせたい(その2)

副都心線の駅の場合、椅子を増やせば即解決という単純な話ではないのかもしれません。コストもかかりますし、座る人が通行する乗降客の邪魔になるおそれもあるでしょう。 マーは、身体障害者にやさしい模範的な宿泊施設に泊まったことがあります。浴槽には全…

想像力を働かせたい(その1)

学生時代、車を運転すると豹変する友人がいました。自分が歩行者のときは「あの車、もっと歩行者の身にもなったらどうなん」と文句を言っていた同じその人の車に同乗すると、歩行者に向かって「トロトロしてんとさっさと歩き!」とイライラするのです。傍で…

新規開店におもう(その2)

今回はどちらかというと「がっかり」体験だったのですが、好きでよく行く新規開店はこのようなことがむしろ多いです(それでも懲りないマーはやはり物好き?)。オープニングスタッフは大概、入店時、「いらっしゃいませ」と明るく大きな声で迎えてくれて好…

新規開店におもう(その1)

マーは、好奇心旺盛というか物好きなので、近所に新しくオープンする店があったり、観光地に新しいホテル・旅館ができるとなると、つい行ってみたくなります。 先日も、美味しいと評判で行列ができるラーメン屋の姉妹店が新しくできたというので、昼に出かけ…

悲劇と喜劇は紙一重(その2)

山嵐は学校をクビになったので悲劇ともいえそうですが、裏表の激しい「怪しからん奴」の赤シャツや野だいこをコテンパンにして坊ちゃんと「二人で大笑った」([注]「大笑いした」の誤記ではありません。原文はこのとおりです。)のだから何はともあれハッピ…

悲劇と喜劇は紙一重(その1)

(昨日も近くに花見に出かけました。関東○○選のような名所ではありませんが、優るとも劣らずです。目立たないところに素敵な場所が結構あるみたいですよ。) ところで、中学生の愚息のかつての宿題に「『坊ちゃん』は喜劇か悲劇か論ぜよ」という難しい課題があ…

真の阪神ファン(その2)

阪神は勝ち方・負け方が派手です。記録的な大量得点をした翌日に完封負けを喫したり、初回に試合を決めるほどのリードを奪いながら結局逆転負けしたり。 1回に8点を取って結果は8対9で負けた試合もあった気がします。安心してしばらくTVを消してから「…