力のチカラ(その1)

物理学の話ではありません。「力」という言葉がくっついた、(多くは)妙な造語が本のタイトルや広告のキャッチコピーなどでよく使われることについて。
たとえば、ある図書館で新刊本の蔵書検索をしてみると、たちどころに次のような言葉に行き当たります。
人間力」、「女子力」、「野菜力」、「親力」、「敬語力」、「観音力」、「還暦力」、「行間力」、「適当力」、「曖昧力」、「ハッタリ力」、「弁当力」、「あきらめ力」などなど。それぞれの本を読んでいないので想像の域を出ませんが、これらの意味合い・使われ方は四つくらいに分類できそうです。
(1) ◇◇が本来持っている力(だからそれを生かそう)・・・「女子力」、「還暦力」、「野菜力」、「観音力」(?)
(2) ◇◇であれば備えているべき力(欠けていたら身につけよう)・・・「人間力」、「親力」
(3) ◇◇を活用する力(さらに磨こう)・・・「敬語力」、「行間力」(?)、「弁当力」
(4) ◇◇の持ち味をを日常生活に取り入れる力(◇◇のよさを見直して使おう)・・・「曖昧力」、「ハッタリ力」、「あきらめ力」
「女子力」は巷に「女を磨く」とやらの向上セミナーもあるそうなので、(3)に入るのかもしれませんが。