2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

みんながそうだから(その2)

このあいだ森毅先生による「やたら『みんなこうするもんや』とか『誰でもこうしてるんや』と物事を単純に断定したがる『おじさん化』」のことを取り上げましたが、「みんながそうだから、自分もそうしよう」という傾向は根強いと思われます。ここでの「みん…

みんながそうだから(その1)

どうしたらよいかわからなくなったとき、よく使うやり方の一つは、今自分がぶつかっていることと似たようなケース(他の人はどうしたか)を探すことでしょう。マーは手術を受けて以来、同じ病気に罹った人の例や闘病記を幾度となく調べました。 病気に限らず…

薮入り

柳家小三治で何度か聞きました。 30歳過ぎたニート、フリーターが社会問題となっている今とは別世界、10歳になるとすぐ奉公に出された時代の話。 年に1月と7月の1日ずつ、たった2日だけあった休みに家に帰るのが薮入り。 初めての薮入りで帰ってくる…

何をしたいかわからない(その2)

「何をしたいか」で進路を決めるのが容易でない以上、「何をしたいかわからなくとも行動はできる」のだから、期限を定めて割り切って一種の見切り発車をすることも大切なのでは。 「生きがいがない、となげく人は、自分の主観的な感じにとらわれすぎているの…

何をしたいかわからない(その1)

学生や若い人に「将来何をしたい?」と尋ねてみても要領を得ないことが少なくありません。 幼児に同じ質問をして「大人になりたい」とか「ウルトラマンになりたい」など答えが返ってくると思わず微笑してしまいますが、そろそろ学生も終わりとか、とっくに卒…

幼児には文脈がない(その2)

愚息が電車の座席に座っているとき(2歳の頃)、こんな発話もありました。 (車中から停車中の他の電車を見て)「電車、ネンネ」 (後ろの座席振り返り)「おじさん、ネンネ」 電車は彼の中ではおじさん同様、生き物だったみたいです。 このように事物に人…

幼児には文脈がない(その1)

「盛岡のおっちゃん」さんのコメントにある、雪の中でも半ズボンの中学生のエピソードに触れて、子ども(ここでは、むしろ中学生よりも幼児の話題)のおかしさを取り上げてみたくなりました。 小さい子どもはお笑いの名人です。笑わせるというねらいなしに可…

男の料理(その8)

梅雨が明けるや否や関東では猛暑日が続いています。暑い日には辛い物が似合うというわけで今日は定番メニューの代表格を。例によって「凝らず簡単に」だけが取り柄のレシピです。出来上がるまで1時間もかかりません。 《カレーライス》 [用意するもの] カレ…

花筏&動物園(その2)

相撲の観客は、花筏が提灯職人の徳さんであることは知る由もなく、ましてや、千鳥ヶ浜との間で何が起こっているのか想像もつかないでしょう。 このようなありがたき誤解の上に成り立つ興行でなくなりつつあるのが今の相撲かもしれません。 マーは、両国の近…

花筏&動物園(その1)

花筏は大阪相撲の日本一ともいわれた最強の大関(この噺の当時は、相撲は江戸と上方に分かれ、横綱はなかったそう)の名前。 ところが、地方巡業の際、この大看板が急病になり、急遽影武者を立てることに。 白羽の矢が立ったのが提灯屋の徳さん。相撲の心得…

幸福感について(その2)

まず、あっさりとらえるなら、たとえばダウンタウンの浜ちゃんがTV『ダウンタウンDX』で芸能人を先日目撃したという視聴者ハガキを読み上げる最後に付け加える「死ねばいいのに」の感じです。 これは「ファンが見てるかもしれないのに何しとんねん」とい…

幸福感について(その1)

『最小不幸社会』という言葉もありましたが、同じ状況に置かれていても「幸福」か「不幸」かの感覚は人によって違います。 傍目から見て文句なしの環境なのに「自分ほど不幸な者はない」という物言いは結構ありそうです。 下の本では、ありがちなそのような…

こんな本おもしろかったです(その15)

死ねばいいのに京極 夏彦講談社発売日:2010-05-15ブクログでレビューを見る»読み方としては無理があるのかもしれませんが、渡来健也は鹿島亜佐美の分身か霊魂のように感じます。亜佐美が死後に健也の姿を借りて身近な(外目には酷い仕打ちを受けた人)人た…

男の料理(その7)

《豚肉の生姜焼き》 卵焼き同様シンプルな料理です。準備もあまりいらないし、気楽にできるところが素人向きです。 焼き物の多くは強火でさっと焼いてあとは少しゆっくり火を通す式がよさそうな気がします。メリハリをつけないと素材がよくてもいま一つの出…

やってみなければわからない(その2)

就職活動(確かにシューカツも串カツの仲間かよくわからない変な略語かもしれませんね。コンカツ然り)との関連でいうと、卒業年限を迎えながら留年する学生が全国の大学で少なくとも7万9000人いるとの推計が最近発表されています(読売新聞調べ)。 大…

やってみなければわからない(その1)

先日、仕事で窓口業務担当者のロールプレイ研修に立ち会う機会がありました。 顧客役とサービススタッフ役とに分かれて10分ほど疑似面談をして、その後見物していた人も交えて振り返ってみるという方式です。 みんな熱心に取り組んでいましたし、いかにも…

火焔太鼓(その2)

汚い太鼓になんと300両の値が。今のお金でいくらくらいというのは社会の仕組みが根本的に違うだけに試算不能みたいですが、おそらく1000万円は下らないお宝だったと思われます。 懐を小判でふくらまして帰って来た亭主の話を「あんな埃まみれの古太鼓…

火焔太鼓(その1)

≪先週末は、みなとみらいホールの日フィルコンサートに行って来ました。 広上淳一さんの指揮。漫画『のだめカンタービレ』に登場する「背の低いジャンプする指揮者」のモデルとの噂もあるdancing conductorです。 ベートーヴェンの交響曲第8番は、ホッとす…

河童は実在する!?(その2)

まもなく参議院選挙。こんな候補が現れちゃったりして。 「・・・(アナウンサー)それではカッパ党比例代表候補の政見放送をお送りします」 「カッパ党総裁のホシノと申します。立候補を決意したきっかけは先日の『笑っていいとも!増刊号』」での明石屋さ…

河童は実在する!?(その1)

かつて職場に「カッパの要素を備えた」上司がいました。いくつカッパらしさを満たせばカッパと断定してよいのか定かではありませんが、言行録を書き出してみますので、カッパ可能性何パーセントかのご判断はこれを読まれた方にお任せします。[以下、この当時…