「秘密のケンミンSHOW」をめぐって(その2)

でも、「ケンミンSHOW」がもとで災難に会う人がいないとも限りません。現に、大阪で通行人にいきなり『バーン』と叫んで反応を確かめた人がいたとか。『バーン』と見知らぬ人から大声をかけられた多くの人は、きっとびっくりしたり気味悪く感じたことでしょう。
「大阪人=○○」と断定する発想は、度を過ぎると、大阪出身者をからかったり、さらにはイジメたりすることにもつながります。
大阪人を一括りにできるほど人間は一様じゃない。県(府)民性の比較は個人的には好きですが、公式で分類できない人の存在もまた大切と感じるのです。
もちろん、「大阪人は〜でしょう」と言われて「そんなことないわ」と笑って済ませることが大半(私もその一人)でしょうから番組に対してどうこういうつもりはありません。でも受け止め方は人それぞれということにも気をつけたい思いがするのです。
ちなみに、「秘密のケンミンSHOW」でネット検索してみたら、番組に対する賛否両論があり、毎週放映を楽しみにしている人から、「◆◆県出身だからといって○○と決めつけられて不快」とする人まで様々でした。
たかがお笑い番組、されど放映されると影響力の大きい人気番組。「秘密のケンミンSHOW」を楽しむには、誇張や脚色も含んだ上で笑える気持ちのゆとりや、相手によってはどう響くかというちょっとした想像力がいりそうですね。