やってみなければわからない(その2)

就職活動(確かにシューカツも串カツの仲間かよくわからない変な略語かもしれませんね。コンカツ然り)との関連でいうと、卒業年限を迎えながら留年する学生が全国の大学で少なくとも7万9000人いるとの推計が最近発表されています(読売新聞調べ)。
大学は実質的に終わり、かつ就職希望なのに決まっていない人は、この数にいわゆる「就職浪人」が加えて日本中で10万人以上いそうです。
ところが、この中にはメールエントリー段階で弾かれ、希望する会社の採用面接を受けることすらできなかった、「ほとんど本番経験のない」若者が相当数含まれているはず。


こういう人たちに必要なものは何でしょうか。
マーは、何より実際働いてみることだと思います。
パート・アルバイト・派遣・契約社員など多くの会社で正社員以外が活躍しているのだから、この中にほんの一人二人でもこれら就職留年・浪人を起用する余地はいかにもありそう。
できれば、お客さん扱いでなく新入社員に近い仕事を与える。
その働きぶりを半年ほど見て、これもできればですが、会社に新卒採用と別枠で、採用について検討してもらう。
新卒などこれから本格的な職業生活に入る若者に、書類選考や面接採用のルートと並行して、まず実務に入ってから少し遅れて本採用するルートを設けることが叶えば、人材を一層育てる可能性が開けてくるのでは。


もちろん、一つの思いつきに過ぎません。
でも、模擬面接や応募書類の作り直しなど仮想作業を繰り返し、確たるあてもなくリクルートスーツに身を包んで会社説明会に奔走する(なのに多くは事実上門前払い)、真面目だけれど要領はよくなさそうな学生(既卒生)を見るにつけ、こんな徒労に近い努力でなく、採用につながる本当の仕事体験を通じて確かな自信や自覚を身につけるきっかけがあればいいのになぁという気がしてならないのです。