男の料理(その4)

長屋の花見』を取り上げた序に、花見に持っていく御馳走(?)の作り方を少々。まずは、黄色い沢庵ならぬ卵焼きから。

《卵焼き》
シンプル極まりない料理ですが、案外奥が深い。体調や気分が悪いと大概出来栄えもよくありません。寿司屋さんの実力を卵焼きで判断する説も聞きますが、わかるような気がします。
[用意するもの]
卵5個、砂糖少々、だし少々、その他パセリ、しらす桜海老)、牛乳、それに、とろろ昆布・溶けるチーズ・納豆・もみ海苔などお好みで。卵焼き器(普通の小さくて四角いフライパン)を使用。
[作り方]
(1) 材料をよく混ぜる。もみ海苔を入れるときは焼き始めてからの方がよい。
(2) 卵焼き器にサラダ油をひき、強火で煙が出るほど加熱する。
(3) 火を止めてやや冷ましてから中火で再加熱。
(4) (1)の1/4〜1/5を卵焼き器に流し込む。
(5)  30秒ほど熱したら裏返し、卵焼き器の下半分に寄せ、空いた上半分に(4)と同量の材料を流し込む。
(6) 40秒ほど熱したら卵焼き器の下半分を上側に裏返し、空いた下半分に(4)と同量の材料を流し込む。
(7) 40秒ほど熱したら卵焼き器の上半分を下側に裏返し、空いた上半分に残りのの材料を流し込む。

[コツ]
(1) 卵焼き器を最初よく熱することと、箸だけで料理できるが、途中から裏返しはコテを使う方が形が整いやすい。
(2) 標準レシピは裏返すたびに卵焼き器の空いた部分に油をひく式が多いですが、必ずしも律儀にやるには及ばない。
(3) 終わりよければ全てよし。(7)の後、思い切りよく形を整えれば、まず格好はつく。
(4) 卵焼き専門店では、ゆっくり時間をかけて焼く流儀もありますが、素人は「手早く」を心がける方がうまくいくのではないでせうか。