男の料理(その5)

《煮物一般》

【今年の桜を追ったお花見シリーズもこのあたりで一区切りとします。これからも時々、一週間単位くらいで写真をアップしてみるつもりです。】

長屋の花見』には出てきませんが、お重に詰めて行楽の場で味わうとなると、煮物の一つや二つは普通入るのではないでしょうか。
マーには煮物を論じる腕も知識もありませんが、「まぁ、ええやん」に相応しいメニューのような気もするのです。レシピも大して見ずに、適当につくる醍醐味は煮物あたりにひょっとすると一番はっきり現れるのでは。
適当だから正確に言うと二度と同じ物はできません。匙加減もその日の気分次第。基本は、食材+砂糖・醤油・塩・だし汁・酒(みりん)くらい。あとは火加減と加熱時間、水の量、器に盛るタイミングで大半が決まります。
たとえば、かぼちゃの煮物を作るとしたら、次のように至って簡単に調理するだけ。かぼちゃがサツマイモや大根&イカ、金目鯛に変わったところで大差なし。もちろん、食材によって強火を使う時間や調味料の配合は変わりますが、結局はそのとき勝負です。
[用意するもの]
かぼちゃ1/4、砂糖・醤油・日本酒少々。
[作り方]
(1) かぼちゃを一口大に切って、鍋に入れひたひたになるよう水を入れる。
(2) やや強めの中火で加熱し、沸騰してしばらくしたら火を止め、お湯を半分ほど捨てる(食材によっては、最初から調味料を入れて加熱することになりますが、かぼちゃやサツマイモは水から始めます。)。
(3) 少し柔らかくなった、かぼちゃの入った鍋に砂糖少々(コーヒスプーン2杯程度で十分)と醤油(濃口でよい)を控えめに回しいれる。
(4) 中蓋か煮物用の丸いペーパー(真ん中に小さい穴を開けたアルミホイルでも可)を上から被せ、弱火で煮汁がほぼなくなるまで煮詰める。
[コツ]
食材に合わせて火加減を調整。かぼちゃは前半強火、(4)からゆっくり火を入れるイメージでよいが、さつまいもは最初からやや火を弱めにしないと煮崩れしやすい。また、一般的には調味料は控えめがおすすめ。マーは減塩を心がけていますが、適度な匙加減を見つければ、味が足りないことはあまりないみたいです。

さすがに割烹料理店(高いのでめったに行けませんが)のような匠の味にはなりませんが、日によっては「案外、僕、才能あるかも」と自惚れることもあります。それだけ、これも奥の深いメニューといえるのかもしれませんね。