男の料理(その3)

《すき焼き(煮込みうどん)》
大阪出身のマーにとっては、「すき焼きは焼くもの」ですが、関東では「煮るもの」ですね。個人的には、材料を前に食べたいものをその都度鉄鍋に入れて火が通ったらすぐに口にするのが一番美味しいと思いますが、以下のレシピは、「肉だけ焼き、その他は煮る」折衷式です。
全体を調理してからテーブルに出すなら、関東式がよさそうですが、牛肉だけは味をつけてさっと焼く方が断然「まいうー」と思っているので。
麩が必須とする人(関西人?)もいますが、我が家の場合は入れていません。
残った出汁を活用してうどんつゆ(市販のだし汁を薄めて使うのも可)を足し、讃岐うどんきしめんを入れて煮込み、仕上げに溶き卵を落とすと、2度美味しいですよ!これだけでも立派な夕食になります。

[用意するもの](4人前。特に断らなければ他のメニューも同じです)
牛肉400〜500g、長ねぎ1〜2本、白菜1/5、大根1/5本、椎茸5〜6枚(あるいはえのき茸1袋)、焼き豆腐1丁半、しらたき1袋、牛脂1個、すき焼きのたれ、砂糖・日本酒少々、卵4個
[作り方]
(1) すき焼き鍋に牛脂を溶かし、やや強火で牛肉を焼く。焦げ付かないよう、一口大に切った長ねぎ数個を並べ、牛肉には砂糖をまぶす。軽く焦げ目がついたところですき焼きのたれを適量(たれの濃さに応じて加減)注ぐ。
(2) 牛肉に赤い部分がほぼなくなったら、皿などにいったん牛肉を引き揚げる。
(3) 大根、残りの長ねぎ、白菜、椎茸を鍋に入れて、砂糖・日本酒少々とすき焼きのたれ(適宜水を加える)を注いで軽く煮る。
(4) 続いて、焼き豆腐としらたきを鍋に入れ、(3)よりは控えめに、砂糖・日本酒少々とすき焼きのたれ(適宜水を加える)を注いで煮込む。
(5) 材料に味が十分ついたあたりで、(2)の牛肉を加え、さらに軽く加熱して出来上がり。
(6) 小皿に生卵を溶かしていただく。
[コツ]
(1) 牛肉はできれば100g400円以上クラスが無難。すきやき鍋は十分熱し、短時間で火を通す。
(2) サラダ油でもよいが、牛脂の方がおすすめ。
(3) すき焼きのたれは多種多様なので、お好みに合わせて選ぶ。ストレート(水を加えない)タイプでも辛くて濃い味のものが少なくないので、控えめに使う方がよさそう。砂糖も控えめが基本。
(4) [作り方]の(5)で牛肉を加えてからは、加熱はあっさりと(せっかくの美味しい肉が硬くなってしまうので)。