崇徳院(その1)

このところ、落語鑑賞ブログになりつつありますが、マーにとっては、落語をきっかけにあれこれつまらないことを綴るのが一番気楽みたいです。
今しばらくお気楽独り言にお付き合いくだされば幸いです。


この噺は上方発祥のようです。高津神社へのお参りがきっかけ。
もっとも、江戸落語では上野・寛永寺の清水観音堂(人形供養で有名だそう)に置き換えられることがしばしば。
HP『吟醸の館』(お酒情報満載)の中に「落語の舞台を歩く」というコーナー(出典明示すればリンクフリーとのことで重宝しそうです。)があり、
http://ginjo.fc2web.com/019sutokuin/sutokuin.htm
そこにも詳しい説明があります。


一方、本家大阪の高津さんは、この噺の他にも『高津の富』、『高倉狐』など落語と縁が深い神社です。
仁徳天皇をお祀りしています。蛇足ながら学生時代に覚えさせられた我が国最大の前方後円墳仁徳天皇陵は、今は試験の答案では『大仙古墳』と書かせることが多いのだとか。
高津宮では桂文枝一門の『くろもん寄席』がつい最近まで開かれていて、3代目文枝師匠の碑もあるそうです(5代目は桂三枝文珍らの師匠で、私のお気に入りの一人でした)。


崇徳院』の筋は至ってシンプルで、高津宮での出会い(相手がどこの誰かを確かめぬまま別れる)から揃って重い恋患いに伏せってしまった、大店の若旦那と令嬢の命を救うべく、先方探しに明け暮れる若旦那の幼馴染熊さんらの滑稽な奮闘を描いています。