こんな本おもしろかったです(その11)

マスコミ業界(有名TV局や出版社)の就職活動をいかにもそれらしく描いています。これが実像かどうかは、首尾よく就職できた人とうまくいかなかった人で感想が分かれるかもしれません。
一番よく書けているのは、アルバイト現場の描写部分と思いました。この臨場感や息づかいで全篇書かれていたら、シューカツ生必読図書になったのでは(著者がそこまで意図したかどうかはわかりませんが)。
有名大学・就職サークルの、どちらかというと凡人である主人公千春が超難関面接をパスするなど「こんなうまくいくはずないなぁ」と思える箇所が散見される一方、理屈でシューカツし結局行き詰ってひきこもりになる倉本のようなケースは結構実在するはず。
いずれにしても、書店に氾濫している面達本を読むなら、その前に
大学入学直後(特に文系)、できれば高校のときに一読すれば参考になりそうな本です。