かわりめ(その2)

酔って帰るとやめればいいのに、家でさらに晩酌するのもよくありそうなパターン(実は私もこれまでたびたび家内に叱られました。)。「なんぞあて(酒のつまみ)はないか」とあれこれ要求すると、奥さんが予防線を張って悉く「いただきました」と答え、ついには「ほたら(「それじゃあ」の意味の大阪弁)」と言うが早いか「いただきました」と即答、「ほたらまでいただきやがって」と立腹するのも思わず笑わせられます。
蛇足ながら、「ほたら」は大阪弁かどうか確認しているうちに、次のサイトに行き当たりました。大阪弁を真面目に論じています。
http://www.osakaben.jp/index.html 《全国大阪弁普及協会》
酒の燗をつけるのに通りかかった夜鳴きうどん屋の湯を使ってやろうと思いつき、呼びつけられたうどん屋はとんだ災難。うどん屋と縁もゆかりもない知人の娘が嫁いだ話まで繰り返し聞かされ、酒の燗はさせられた挙句、肝心のうどんは「きらいや!」と一蹴されます。
落語によく登場する夜鳴きうどんも絶滅寸前。沸かしたお湯につけての燗酒も珍しくなってきました。今は電子レンジでチーンが主流でしょうか。居酒屋ではコーヒーメーカーよろしく煮立った燗酒の出てくることもあり興ざめです。
これといったよい方法も見つからぬまま、冷酒中心でずっと過ごして来ましたが最近燗をつけるのに格好の器具を見つけました。
備前焼のような材質のお湯を入れる容器、その容器にぴったり合う徳利、お猪口の「3点セット」(ジャパねっと高田社長の口上ではありません。)で、熱湯で2〜3分温めると上燗の出来上がり。20年ぶりに希少種の燗酒派に回帰しつつあります。何の変哲もない燗つけ器がどうしてこれまで見つからなかったのか、あるいは市販されなかったのか、不思議に思いつつ、今日も晩酌を楽しんでいます。