たまには哲学書などどうでせう(その2)

さらに、「ほんまかいな」という議論に移ります。

「横縞よりも縦縞の方が『いき』であるといえる」
なんでそうなるの!?

「横縞よりも縦縞の方が([注]両目の位置や動きから)平行線を平行線として容易に知覚させる・・・」
「縦縞には(横縞と違って)重力とともに落下する小雨や『柳条』の軽味がある」
「横縞よりも縦縞のほうが『いき』であるのは、平行線としての二元性が一層明瞭に表われているためと、軽巧精粋の味が一層多く出ているためであろう」
フムフム…

「([注]しかし、例外もあって)すらりとした姿の女が横縞の着物を着たような場合、その横縞は特に『いき』である。およそ横縞は場面を広く太く見せるから、肥った女は横縞の着物を着るに堪えない。それに反して、すらりと細い女には横縞の着物もよく似合うのである。しかし横縞そのものが縦縞より『いき』であるのではない。全身の基体において既に『いき』の特徴をもった人間が、横縞に背景を提供するときに初めて、横縞が特に『いき』となるのである」
要するに、「(いわゆる)ブスデブはきらい」と断じているだけなんじゃないかと(笑)。