ゆっくり急げ(その1)

ラテン語の格言にゆっくり急げ(Festina lente)というのがあります。
不勉強で正確な意味を知らないのですが、そこはマーエーヤン精神で適当に解釈しています。
「ゆっくりだけでも急ぐだけでもいけない」、「急いでいるときにもゆとりを大切に」、「初めゆっくりでそれから急ぐ、急いでからスピードを落とすのもやり方」など。


現代のようなスピーディな時代には、急げが求められる場面が多いでしょう。
早期教育然り、「準備は怠りなく」の保険会社、通信販売の「お急ぎください」をはじめとするコマーシャルもよく目にします。
結果を早く出すことに意味がある世界はいくつもあります。
最先端の研究でも早い者勝ちの戦いといえるかもしれません。
同等の研究成果でも1日でも先行した方に光が当たります。
特許などもそうでしょう。
スピード競争はスポーツ界の定番でもあります。


悩み事や苦痛があるとき、そこから少しでも早く抜け出したい気持ちは切実なものだと思います。
しかし、現実には多かれ少なかれ状況によって時間がかかります。
急いでも思うようにならない、だから尚更目標達成や結論を出そうと焦る、この繰り返しが悪循環となる場合もありそうです。


自動車の運転にたとえると、スピードを上げると視界が狭くなります。急ぎすぎると周りが見えなくなることは日常生活にも当てはまります。


一方、ゆっくりやってみるのはどうでしょうか。