ゆっくり急げ(その2)

ここでは、ゆっくりを、立ち止まるのでなく、のろのろとでも前に進むことと仮定してみます。
もちろん、何か難しい問題にぶち当たったとき、いったん立ち止まって周囲を見渡してから対応することは大いに意味があることだと思いますが。


ゆっくりの効用は、考える時間がより多くあることです。
途中で軌道修正や方針転換をすることだってできるでしょう。
ゆっくりだから、目覚ましい変化は生じにくい。
でも、少しでも進んでいる限りはやがて前途が開けることはありそうです。
見当がつけば、そこからスピードを上げて急ぐこともできます。


一般に急ぐとあとで修正が効かなくなることが多いので、ゆっくりで始める方が賢明な気もします。
慌てず焦らずに大変なときほど冷静に物事を見つめ直し、少し時間をかけて考えてその後の展開の見当を付け、必要があればその見当に沿って時にはスピードアップしてみると、難しそうな課題もそれなりに解決できることが少なくないのではと感じています。


「ゆっくり急げ」、時々思い出してみたい言葉です。