『就職超氷河期』に思うこと(その2)

求人の出ている会社を知るにはどうしたらよいでしょうか。


仕事を探す人がまず自覚や問題意識を持って調べてみることはまず大切です。
ただ、個人の努力に限界はあるでしょう。


若者は離転職が多いといわれますが、仕事先を決めるのにイメージで選び、入社してから「こんなはずじゃなかった」とやめる例も少なくないとか。
会社の方もよい情報のみをアピールする傾向はありそうです。
仕事先の実像を個人が調べ尽くして把握するのもかなり難しそうに思います。
会社によっては、応募者自ら直接積極的に応募に先立って、尋ねたり自己アピールしたりすることが奏功する例もあるようですが、これも相手次第。


そうなると、会社自体の誠実な説明に加えて、就職支援を行う業者や機関も求人を出している会社になり変わって、情報発信をしたり、求人と求職の間の調整をしてくれると心強いところです。
派手な出陣式をしていた専門学校は面倒見良くサービスしてくれるのでしょうか。


こういう助っ人を見つけることも仕事を探す人にとって大切なことかもしれません。
マーがかつて見聞した例は、就職率100%を何年も連続で記録していた高校の先生の熱心なこと。
「ご迷惑をおかけするようなことがあったら、私が保証人となって責任を取りますので、まず使ってみてください」と生徒の就職先を一件一件頭を下げて回っておられるとの話でした。
ここまで頑張ってもらえるのは珍しい例でしょうが、この熱意に押されて採用し結果的にその会社に馴染んだ生徒も何人かいたはずです。


仕事探しする本人の努力、それに間に立って支援する方の求人者とのコミュニケーション能力など、人任せでない力の合わせ技で氷河も少しは溶けてくれるのではないでしょうか。