「就職超氷河期』に思うこと(その1)

つい先日、「就職超氷河期打破」の某専門学校出陣式が行われた報道がされていました。
たまたま近くを通りかかりましたが、寒空の中で大勢の若者がスーツ姿で参加していました。


「一に雇用、二に雇用、三に雇用」とスローガンを掲げて雇用問題に力が入れられているようです。
これ自体、大切なことだと思いますが、肝腎の仕事先はどうでせう。
中身の問題もありますが、量も大切です。
仕事を探している人に見合う求人が不足していれば、うまくいかないのは算数でわかる話です。


あるTVの特集番組では、中小企業は4倍を超える求人倍率(1人の仕事探しをする人につき4件以上の仕事先がある状態)だとか。
それらの仕事がどんな内容かはあまり詳しい説明がなかったようですが、調べてみる価値はありそうです。


仕事を探す時、ネットをはじめ媒体を使うか、専門の公共機関や民間の業者を利用するか(TV『フリーター、家を買う』のアンジャッシュ児嶋扮するハローワーク職員は、実態とどう違うかよくわかりませんが、淡々と事務的な応対に徹していましたね。いい人みたいだったですが)、縁故を頼るか、いろいろあると思いますが、肝腎なのは自分の目でその求人をしっかり確かめることではないでしょうか。何より自分の仕事のことですから。


また、就職支援のスタッフはその求人をよく知り、わかりやすくその実像(長所・短所を含めて)を仕事を探している人に伝えてあげれば、新たな可能性が開けて来るかも。


もちろん、簡単な話ではありません。でも、単純に考えてみれば、今ある求人をよく見つめて、可能性に照らして求人と求職のマッチングをしっかりすることから「一に雇用〜」が始まる気がするのです。いくらやる気や能力があっても、仕事先の情報が不足していれば就職にはつながりにくいと思うのです。