試験について(その2)

試験問題には、通常、難易度の違いがあります。
最初に難しい問題から始まるテストとやさしい問題から徐々に難しくなっていくテストとどちらが取組みやすいでしょうか。


人の性格にもよるのですが、テストで緊張しやすい人は、まず難しい問題を見て、一種のパニックになることがあります。
ちゃらんぽらんな人なら、最初の問題が難しければそれを飛ばして次の問題に取りかかりそうなものですが、そういった臨機応変が苦手で一番の問題から順々に考える向きの人もいます。
また、難しさの度合いが大きいと、なおパニックになりやすい人も。
問題の難易度の程度とそれらの配列によっては同じテストでも成績が大きく上下する場合があるようなのです。


となると、出題者には、難易差のある問題からなるテストを作成する場合は、最初に一番難しい問題を置かず、適当にバランスを取り、できれば最初にやさしめの問題を持って来るような配慮を望みたいところです。
また、一方、解答する側の自衛手段としては、テスト問題はざっと全体を見渡してやさしそうな問題から解いていく、難しい問題は限られたテスト時間の中では、後回しにするなど工夫を心がけるなどがありそうです。


もっとも、勉強不足で全問難問にみえる人にとっては、工夫の余地は著しく少なくなってしまいますが…。


センター試験は難問・奇問の類を極力少なくするよう配慮されているとのことですが、年によっては事後的に科目間の得点調整をすることもあるようです。プロが問題作成しても結果の見通しを誤る場合が稀にあることの証でしょう。
また、比較的難しい問題が、テストの中のどの位置に設定されるかによって結果が左右される人のいることにも細心の注意を払ってほしいなと願っています。


マーが学生時代に試みた研究の一部でした。後に続く研究を見たことはありません。自覚は乏しいのですが、変わった学生だったのかなぁ。