印象に残ったところ〔滞在記&旅行記(その5)〕

今回は初めて働いた土地、岡山です。水島臨海工業地帯のそばの社宅に住んでいました。
職場は岡山市内で、水島臨海鉄道という2両だけの電車で倉敷駅まで出てから通っていました。
地元の人の言葉でまずわからなかったのが「ぼっこう」。『ぼっこう寿司』という店まであって、ますますわけがわからなくなったことがあります。意味は程度が大きいことで「大変」、「とても」、「すごく」という感じでしょうか。
他にも「お土産に備前焼やこうどげんなぁ」「高すぎておえん」(試訳「お土産に備前焼などどうかねぇ」「高価過ぎて無理」)のように「〜やこう」(〜など)、「おえん」(無理、ダメ)などの岡山弁が記憶に残っています。


【倉敷】
在住時「こんな立派な市役所が必要でしょうか」と確か産経新聞のCMがよくテレビで流れていました。
一見どこにでもありそうな駅前の景色ですが、市役所に限らずところどころに目立つ一角があります。
倉敷美観地区…白壁で統一された街並み。見どころはこの街並みと並んで大原美術館エル・グレコの『受胎告知』で有名。
日本初の私立西洋近代美術館とのことで、他にもクールベゴーギャン、コロ―、セザンヌロートレックドガピサロ、マネ、ミレー、モネ、ルノワールの絵画やプールデル、ロダンの彫刻が飾られています。
最も常設展の見応えがある地方美術館の一つといえるでしょう。
○アイビースクエア…明治竣工でイギリス風だった倉敷紡績の本社工場をもとのよさを生かして改築したホテル。蔦の絡まる赤レンガが人気。
倉敷チボリ公園…2008年末に廃園。やはり倉敷紡績の工場跡地を活用し、デンマークコペンハーゲンにある公園を模して開園。当初は年間200万人の観客動員があり(小ぶりながら地元では)西のディズニーランドといわれた時期もあったそう。
○王子が岳…瀬戸内海を望む標高235mの小高い山。ユニークな形の大きな花崗岩で有名。頂上からの眺めの良さも魅力です。
鷲羽山…鷲が羽を広げたように瀬戸内海へ突き出ていることに由来するといわれる標高133mの山。鷲羽山から見た瀬戸内海に沈む夕日は「日本の夕日百選」に選定されています。
岡山県では、山火事が毎年どこかで発生し、テレビでその映像が報じられるたび、山焼きの行事と勘違いしていたほどです。
そういえば、一時、県のキャンペーンの文句が「燃えろ岡山!」で洒落にならないなぁと感じていました。