あわてない(その1)

仕事の性格にもよりますが、速さがまず大切ということは多くの職場で当てはまりそうです。


品物の納期や約束事の期限のように「いつまでには必ず」のものはもちろん、成長株のビジネスや先端研究のように、競合他社やライバルより先手を打つことが求められる世界では、いつも「急かされている」人の姿が思い浮かびます。
時々報道される政府の「緊急対策」を考えてみても、何か不測の事態が起きた際に対応が遅れるとボコボコに非難されかねませんから、通常なら数ヵ月かけて行う企画立案から予算措置までの流れを、案件によっては1〜2週間で処理することになるのでしょう。
担当者は大変な緊張の中で、物事をじっくり考えるゆとりもなくものすごいスピードで仕事をするはずですが、対策を形にするだけでも大したもので、かつ実効のある優れた施策まで期待するのは無理難題に近いのかもしれません。


一般的には、スピードを優先すると仕事の出来映えは粗くなりがちです。でも、丁寧だからといって出来映えに反映しにくい種類の作業もありますし、「ドジでのろまな亀」(『スチュワーデス物語』(?))のような人も少なからずいるので、速さと成果の関係は一概には論じられません。