印象に残ったところ[滞在記&旅行記(その4)]

北海道の巻・続きです。
【上川】
○層雲峡…冬に2回行ったことがありますが、1回目は初雪が思いがけぬ豪雪になり、層雲峡の近くの宿に閉じ込められた形になり(交通機関も一部不通)、間近にいながら何も観ないでやむなく引き返しました。
2回目はそれから20年ほど経ってから訪れ、温泉街の「氷瀑まつり」とやらに出かけて冬の花火を眺めました。
駆け足で通過したので、他には銀河・流星の滝(観光地の滝や岩にはよく名前がついていますが、「なるほど」と感じたことは皆無に近い。妙な名前で呼ばれて自然も苦笑していることでしょう)をみた程度で、ようやく見物できたという感慨も今ひとつ。
近くに大雪山系のロープウェーがあり、季節の花の見頃も考えると、冬よりは初夏や紅葉の季節が正解なのかもしれません。
○アイスパビリオン…層雲峡からさほど離れていないところにある、マイナス20℃体験(地元の方のうれしくない日常を発想の転換で観光資源にした例でしょうか?)ができる施設です。
ここでは、クリオネという、透明で中が赤い、流行の可憐な水中生物もみることができます。
旭川
旭山動物園…旅行社のパッケージツアーでは、北海道旅行の大半のコースにこの動物園が組み込まれているようです。道を挙げて観客動員を図っているのでしょうか。
ここは、「観客に見せる」ことに工夫を凝らしています。たとえば、冬にはペンギンが行列を作って園内をトコトコと歩く姿を日に何回か見せてくれますが、お客さんは寒い中で目の前を通り過ぎるのを辛抱強く待ち構えています。動物と観客の距離を縮める試みが人気の秘密か。
【知床】
○流氷…極寒の地にわざわざ出かけて冬の流氷を観る人の気がしれないと長らく思って来ましたが、数年前に砕氷船から眺めてみて、一見の価値ありと考え直しました。たびたび行く気はやはりしませんが。実際に体験して初めて良さがわかるものの一つだと感じています。
○アホな白鳥…ところで、このあたりは白鳥やカモメが定番です。
カモメは思いの外たくましい。湖で餌やリなどしていると、白鳥の餌のつもりがどこからともなく集まってくるカモメにほとんどさらわれてしまいます。
それにしても生命力の乏しいぼんやり者の白鳥。’ぼんやりすと’からみても、「もっとしっかりせんかい!」と思わずツッコミを入れたくなってしまいます。


ここまでで、北海道のみどころの半分にも満たないでしょう。もう何回かゆったりした日程で訪ね、新しい観光名所など加筆することが叶えばと祈っています。