パワーポイントと紙芝居(その1)

先日、仕事の会合で、ある社長さんを招いて話をしてもらう機会があり、パワーポイントのデータを事前に預かって準備していたら、その社長さんから「パワポ操作したことないけどどうしたらいいでしょうか」と相談を受けました。
「これまで、ずーっと部下や講演先のスタッフに『それでは次のスライドお願いします』と言いながら話をして来て、自分自身はパソコンを操作したことがない」とのこと。
今回は部下を伴わぬお出ましだし、うちの職場にそんな気のきいたスタッフはいません。困ってしまったマーは口から出まかせに大胆にも「私がお教えしますから10分ほど早めにお越しください」と返事しました。
実は、マー自身パワポのプレゼンはこの4月に始めたばかり。基本は、マウスをクリックしてスライドの画面を進めるだけですから、「前の画面に戻るのはどうするの?」、「あるスライドをピンポイントで映し出すには?」など聞かれてやや苦戦(よくわからないから、「右クリックすれば大概のことはできますからご心配なく」といい加減な説明でゴマカシ)したものの、当日の講演会は何事もなく終了。
ただ、社長さんが約束した時刻より1時間以上前にお見えになったのには少し慌てました(パワポ説明を除く数十分、私にとっては初対面の人と雑談をつながなければならないので)。
きっと講演直前で緊張されていたのか、あるいは、今までできなかったことをやってみたいという好奇心からの早すぎる到着だったのでせう。
パワーポイントはもはや学会等では常識ですが、このおかげで口下手な人でも人前で曲がりなりにもプレゼンができる可能性が開けたのでは。
でも、よほどスライドを巧みに作りこまない限り(あるいは作りこんだとしても)、パワポがあれば誰でもうまく説明ができるようになるはずもなし。
現代版「紙芝居」に近いのかもしれませんが、パワポ=紙芝居ではどうやらなさそうてす。双方の違いと可能性について、もう少し考えてみたいと思います。