『夜間飛行』といえば僕はジェットストリーム

下の本棚『夜間飛行』から連想するのはマーの場合、30年も前によく聴いていた、東京FMで午前零時から始まる番組「ジェットストリーム」です。
ミスターロンリー(Mr. Lonely)のメロディーに乗せてのナレーションは、それに続くイージーリスニングの調べとともに耳に残っています。今も暗誦できるのが飛行機の離陸音から始まる以下のオープニング。
城達也のあの深みのある声で海外旅行案内(JAL提供ですから。ところで再建どうなるのでしょうね)されると、「行ってみたいなぁ」と思ったものです。
作品『夜間飛行』に出てくる夫婦も、騒音が響きにくい雨の日の夜、ネジ切り作業を終えて「ジェットストリーム」を聴き、カナダ旅行への夢を膨らませていったのかもしれませんね。

遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。
満点の星をいただく、果てしない光の海を豊かに流れゆく風に心を開けば、煌めく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂のなんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。
これからのひととき、月曜から金曜までの毎晩、日本航空があなたにお送りする音楽の定期便ジェットストリ(ィ)ーム…皆様の夜間飛行のお供を致しますパイロットは私、城達也です。